(SIDE 朱里) 初めて拒まれた。 「そういうことする朱里くんが、あたし、すっごく嫌……」 だったらなんで今まで拒まなかったの。 なんで手遅れになってからいきなり突っぱねんの。 嫌だったら絶対にしなかったのに。 「ごめん」 後悔しても何もかも手遅れ。 俺にできるの謝罪くらいしか残ってない。 「……もう恋々に触んないから」 とか、何言っても、もう遅いじゃん。