それは私が生まれて数ヶ月の頃の話…。

丁度外出先からオーフェリアの皇宮へ戻る最中だった。


突然天候が荒れてあっという間に大嵐に巻き込まれてしまったらしい。

途中立ち寄れる宿などなく、そのうちどんどん嵐はひどくなり、無理をしてしまった馬車は壊れてしまい、ラナと私の2人は風に煽られて皇帝や皇后…私の父と母とははぐれたままになってしまった。


その後、ラナと私は偶然通りかかった村人に助けられて無事に救助され、父や母も皇宮からの援助で何とか助かった。


天候も良くなった頃、皇宮と連絡が取れたラナだったが、突然帰ってきてはいけないと言われてしまったのだ。


なぜかというと帝国の神官曰く、神からのお告げが降りたのだという。



私が16歳になるまで国に帰ってはいけないというお告げが…。



理由は分からないが、神のお告げ通りにするため、ラナは私と共にあの森で生活を始めた。

そして私の16歳の誕生日である今日、オーフェリア帝国から迎えが来たという訳だったのだ。