「本当はエヴァンより先に言おうと思っていました。…皇女様、エヴァンではなく、俺の婚約者になってください!」




「ジョシュア様まで何を仰るのですか…!」




なんということだろう…。


一晩で2人の男性から求婚を受けることになるなんて…!




「あの…私…」



私はもう何が何だか分からなくなり、完全にキャパオーバーしてしまい、突然めまいに襲われ倒れそうになる。

それを支えてくれたのはいつの間にかこの場にかけつけたお父様だった。




「大丈夫か!シャルロット!」


「は、い…。お父様…」



私は心配をかけまいと精一杯の笑みをつくろうとするが、めまいのせいでうまくいかない。

それに加えて何だか頭が痛いし、寒気がする…。



と思ったすぐ後、私の意識は途切れてしまうのだった。