「シャルロット様、申し訳ございません!今まで私は貴女様に嘘をついておりました…」

「ラナまで!?一体何がどうしたっていうの!?」


彼女は私の世話係の女性だ。
急にかしこまるラナを見て私も動揺してしてしまう…。


「実は…シャルロット様はただの貴族の末裔ではございません。貴女様はこの大陸一の大国、オーフェリア帝国の第一皇女様なのでございます。本来のお名前は、シャルロット・ヴィアン・フィリス・ラ・オーフェリア様…」


「ちょ、ちょっと待って!それ本当の話なの?私は没落した貴族の娘だって言ってたじゃない!…それにこんな状況、すぐには飲み込めないんだけど」


「仰る通り、お気持ちはお察し致します。詳しい話は馬車の中でお話致しますので、どうかお乗りになって下さい」


「…ラナ。あなたを信じていいのよね?」