──────そして何とか形になったのは1ヶ月後くらい。


以前は気後れして皇宮内を歩くのもオドオドしていた私も、皇宮を歩けば頭を下げる侍女や騎士たちの横も堂々と通り過ぎることだってできるようになった。

毎日窮屈だと思っていたドレスも今は苦痛を感じずにすんなりと受け入れることだってできる。
おかげで前よりも体型が良くなったように見えて、毎日我慢した甲斐があったなぁと自分が誇らしく思えた。



そんな私の毎日の様子を聞いていたお父様は、国中に私の存在を公表するパーティーを前倒しする考えを提案してきたのだ。