「姉様が街に行くなんて聞いてないぞ!俺も同行する!」
「だめだ!今日は未来の公爵夫人としての勉強のために特別に出かけるんだ。アレクシスは大人しく皇宮で勉強でもしてるんだな」
案の定、言い争っていたのはアレクシスとジョシュアだった。
まるで兄弟喧嘩のように見えたので、私は呆れるのを通り越して笑ってしまった。
「はぁ…もうジョシュアはおいて2人で行くか…」
「エヴァン!」
久しぶりに会う彼はやっぱり格好よくてドキドキする。
私はエヴァンに手を引かれ、されるがままに馬車へ乗ろうとすると、それを見ていたジョシュアは慌てて言い争いをやめて同乗した。
「全く…子どもじゃないんだから」
エヴァンは呆れてジョシュアを見やる。
「アレクシスがしつこいから!…さ、早く行くぞ」
そしてようやく馬車が動き出したと思ったら、今度は皇宮から声が聞こえた。
「姉上!くれぐれもお気をつけください!」
「シャルロットー!お土産忘れないでねー!」
窓から手を振るアレックスにお母様。
もう…旅行じゃないんだから…。
そして皇宮内では…。
「やはりシャルロットに街へ行かせて正解だったのか…」
「お義父さま。お決めになったのはお義父さまですよ」
「はい。ロレッタ様の仰る通りでございます」
皇宮内の執務室ではお父様とロレッタ様、それにラナが話をしていた。
騒がしいというか賑やかな私の家族たち…。
ほんとに、皇女の暮らしはいつも刺激的なんだから。
〜Fin〜


