駅に着くと、私は早足で改札を出た。


駅から歩いて5分のところにある、10階建のマンションの802号室。


あいつの部屋のインターホンを押す。


ガチャっと扉が開いて、中から少しほつれたスウェットを着たあいつが、歯ブラシをくわえながら私を招き入れた。