王太子の愛


父が指さしながら言った方を見ると鉄の大きな鳥籠のような檻があった。

父に指示され男たちが数人私を囲み強引に檻に入れようとしてくる。

「お願い!やめて!」

そう叫んでも男たちはやめてはくれない。
呆気なく檻の中に入れられてしまった。

「お父様!なぜ?」

「お前をわざわざ生かしてきたのはこのために決まっているだろ?」

「え?」

「お前の母親は実に美しいかった。だが残念な事に汚らわしい庶民のしかも娼婦。たった1回遊んだだけでお前が生まれてしまうとは…。これだけは私の誤ちだったよ。お前が生まれて直ぐにあの娼婦は死んだから、お前の事も殺してやろうと思っていたがあの女の美しさだけは受け継いだようだからな私が経営するオークションでどれだけの高値で売れるか試してみたくなったのだよ」

「そ、そんな」

「お前のことはただそれだけのために生かしておいたんだよ」

まるで悪魔の言葉かと思った。
絶望からすかっりと言葉をなくしただただこそに座りこむしかなかった。