王太子の愛


レイン様に部屋に送ってもらいソファーで本の続きを読もうと腰かけると、ソファーの目の前にあるテーブルの上に見覚えのない紙が置いてあった。

(?こんなの置いてたかなぁ?)

私はその紙を手にとった。

「!?」

その紙には

“クラウス、私から逃げられると思うなよ。″

(どうして?なんで?)

寒くもないのに身体がふるえてくる。

(この字は、お父様のだ)

恐怖が襲ってくる。