王太子の愛


「クラウス、そろそろ日も暮れたし部屋に戻ろうか」

気づくと外は真っ暗になっていた。

「もう、コンな時間になってたんですね」

「うん、その本持っていってもいいよ」

「え?でも」

「俺は何度も読んでるしクラウスは今欲しい知識なんでしょ?」

「///うん、ありがとう」

私が、今この本の知識が欲しいことを理解してこんな事を言ってくれる彼の優しさが凄く嬉しかった。

「さっ、部屋に送るから行こうか」