どうやら私が、しょんぼりしている理由が、分かったようだ。 「その〜、呼び方をね、変えてほしくて」 ちょっと気まづそうに彼は言った。 「オルレイン様じゃなくて、レインって呼んで、親しい人はみんなそう呼ぶんだ」 「!?そんな、私の様な者がオルレイン様を、愛称で呼ぶなど、無礼です」 「なんで?俺がいいって言ってるのに?俺はクラウスにレインって呼んで欲しいなぁ」 少し甘えるような口ぶりと表情に顔が熱くなっていく。