「いつ、人さらいに捕まったの?」

「…………。」

「家はどこかな?」

「……………。」

「ふ〜。分かった、今日はここまでにするね、
また明日来るよ」

そう言ってオルレイン様は部屋を後にした。

ここにきてから早一週間。私は毎日取り調べを受けていた。何を聞いても何喋らない私に騎士団の人たちは、不信感を隠せないようだ。

部屋から1歩も出ることは出来ないのにいつも護衛の騎士が2人以上ついている。