王太子の愛


メラは少し困った顔して

「すみません、それは私が、決められる事ではないので…。でも、きっと直ぐにオルレイン様がトリトン男爵を捕まえてくださいますよ!なんて言ったって我らが王立騎士団の団長でこの国の王太子なんですから!」

その言葉に私は絶句する。
王立騎士団の団長で、この国クルナール国の王太子だなんて…。

ただでさえ、トリトン男爵とのことを隠しているのに、隠している相手がこの国の王太子。
バレたら本当に牢に入れられるだけではすまされない。

私はみるみる真っ青になっていった。

そんな私の姿を見て、メラは私が、慣れない王城暮しに不安を抱えているのだと勘違いしたのだろう。