トントン

「旦那様。クラウスお嬢様をお連れしました。」

「入りたまえ。」

およそ3ヶ月ぶりに父の声を聞いた。
(何故、今になって呼びだしたのだろう?
しかもこんなに綺麗なパーティドレスまで着せてもらって…。)

ガチャ

そう思いつつも部屋へと入った。

そこにはお腹がでっぷり出ていて黒のスーツ、赤い蝶ネクタイ。指には沢山のダイヤの着いた指輪をしている男がいた。

「おぉ!クラウス!よく来た!
待ってたぞ!」

父だ。