王太子の愛


「ごめんね、俺はオルレイン、君の名前は?」

そう聞かれ今まで目を合わせないように顔を下に向けていたのをゆっくり上げた。

そこにいた騎士様は、ちゃいろの髪に大きな同じ色の瞳少し幼い感じがしながらも、しっかりとした顔だちのとてもかっこいい人がいた。

「ちなみに、俺はレオナルド。レオって呼んでね〜」

もう1人の騎士様はそう言って挨拶してきた。

こちらの方は赤い髪に同じく赤い瞳目元が少し下がっていてとても優しそうな雰囲気の人だった。

一瞬2人を見とれてしまったが直ぐに、彼らは優しそうに見えてオリバー公爵のように私のことも殺すのかもしれないという考えが走った。