王太子の愛


「くそぉ!この若僧がぁぁぁ!」

そこでやっと私の手首を離し、どこから取り出したのか少し小さめの剣を取り出し、騎士様に襲いかかった。

「俺に勝てると思ってるの?」

騎士様はそお言うと剣で軽々とオリバー公爵の剣を振り払い切りつけた。

「ぎゃああああ」

その悪魔のような悲鳴と光景に私はその場にペタンと座りこみ震えるしかなかった。

オリバー公爵を切った騎士様はゆっくりと私を見ると、こちらへ近づいてきた。

(殺される!)

そう思ったぎゅっと目を瞑った。