王太子の愛


「お、オルレインさ、ま」

「あー君、オリバー公爵?君のことはよく調べてあるよ、不正な方法で色んな所から奴隷を集めて拷問してるんだってね。まるで遊びかのように。」

ゾッとした。
私も拷問させられていたのだろうか。

「泣き叫ぶ、女、子供にも容赦なく痛め付けて無惨にも殺して楽しんでいたらしいね……。このクズ野郎。」

オリバー公爵と呼ばれた男はみるみる顔が真っ青になった。油汗をかきながらも私の手首を離すことはない。むしろギリギリと力を強ていく。

痛みで顔を少ししかめたが手首を離すわけがない。

「観念しな。オリバー公爵。」