王太子の愛


私はその言葉にどうすることも出来ず素直に着いて行くしか出来なかった。

逆らったら殺される。その事しか考えられなくなっていた。

裏口まで到達すると

「さぁ、ここから逃げるぞ」

そお言って扉を開けたが男は一向に前に進もうとしない。

「俺から逃げられると思ったの?逃がすわけないでしょ?」

声が聞こえた。

チラリと見ると男の前に1人の騎士が剣を喉もとに当てていた。