恋人は社長令嬢

「お、おはようございます!」

緊張しながら、元気によく挨拶をしたのは、執事見習・相模原謙の弟。


相模原 善。
【サガミハラ ゼン】20歳。


「善、7分の遅刻だ。初日からたるんでるぞ。」

「ごめんごめん。前髪が決まらなくて……」

「善!何だ、その口の利き方は!お嬢様達の前で!」

「あっ…申し訳ございません。」

善がカクカクしながら、頭を下げると、埜々香が口に手を当てながら、クスクス笑った。


「朝から賑やかだな。」

「本当ね。」

優雅な雰囲気を、醸し出しながら入ってきたのは、松森家当主。

松森 春樹。
【マツモリ ハルキ】54歳。


松森家 影の当主。

松森 京香。
【マツモリ キョウカ】46歳。


「おはようございます。旦那様、奥様。」

相模原謙が、スムーズな挨拶をする。

「おはよう、相模原。」

「お、おは、おはよう…ございます。」