恋人は社長令嬢

「静かにしなさい!梨々香!!」

「パパ、ひどいよ!一方的に、瞬にあんな事を言うなんて!」

「いつかは、別れるんだ。手間が省けたじゃないか!」

「私は、瞬と別れないよ!!」

梨々香はカバンの中から、瞬にもらった指輪を取りだした。

「ほら!これを見て!」

箱の蓋を開くと、そこには小さいダイヤの指輪があった。

「何だ?これは。」

「婚約指輪よ!」

「婚約?」

「私、瞬と結婚するの!だから、別れないってば!」

春樹は梨々香から、その箱を奪った。

「返して!返してよ!!」

梨々香の抵抗も空しく、春樹は指輪の入った箱を、瞬に放り投げた。

「君、梨々香と結婚しようと思っていたのか?」

「……はい。」