。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。


廃工場は事務所のような建物の隣に結構大きめの倉庫みたいな場所があって扉は閉まっている。そこから派手な音が聞こえてきた。


暴れているのは隼人と男たちに違いない。


隼人の力量は十分知っているが、どれだけ中に人が居るのか分からない。


倉庫に走っていき扉を開けようとしたが、かなり頑丈な掛け金がかけてあって扉は開かない。


くっそ!隼人が入って行った後中尾組の誰かが掛け金を掛けたに違いない。


そのうちにパトカーの音が近づいてきた。


「悪いわ、うちがここにいると厄介なことになるさかい、あとはサツに任せるさかい」と心は車をUターン。


まぁ、心が居たらそれこそ厄介なことになることが分かっていたからこの判断は正しいと思うが。


「くっそ!朔羅!」


俺は横に広がった出入口を力づくで開こうとしたがびくりともしない。隣で、響輔も同じようにしていたがやはりぴくりともしない。


朔羅!


扉を力任せに叩いていたからか、掌に血が浮かんできた。


やがて何台かのパトカーは俺たちのすぐそばまで近づいてきて、その一台からアヤメさんが降りてきた。


何でアヤメさんがタイミング良く到着したのか分からなかったが、ヤクザの名義になってる廃工場なら考えられないこともない。


俺たちが扉を叩いているのを見て、アヤメさんはスーツのポケットからハジキを取り出し


「退いて!」と怒鳴りながら、銃口を掛け金へ向けた。結構な威力のある音が聞こえ、掛け金が音を立てて壊れ落ちた。


朔羅っ!