。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。


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** 戒Side **


朔羅を連れ去った車がものすごい勢いで遠ざかっていく。走って追いかけたが到底追いつけるスピードじゃない。


「くっそ!」


膝を叩いていると、同じく車を追いかけてきた響輔が隣で電話をしていた。


「何してんや」


「通報です。ナンバーは記憶しているので」


流石だぜ。だがサツにどこまでできるのか。相手は間違いなく筋者だ。朔羅の身が危険だ。一分一秒でも惜しい。


そこへ、黒いSUV車がかなりのスピードで近づいてきて俺たちの所で停まった。


何だ!?追手の車か!?


助手席側のパワーウィンドウが開いて


「乗って!」と心が怒鳴った。


「心?何でお前が」


「いいから!朔羅ちゃんを乗せた車は隼人が追ってる。隼人の車のGPSを追って行けば辿り着く筈や」


ナイス!対馬姉弟!普段は面倒な奴らだが助かったぜ!


俺たちは心に言われた通り心の車に乗り込んだ。


隼人の車のGPSを追って着いた先は郊外にある小さな廃工場のようだった。


「ここは二十年程前閉鎖されていて、今現在は中尾組の名義になってますね」響輔がタブレット端末を開いて調べている。


「中尾組ぃ?あの淫行コーチが出入りしてたって言うあの?」


「そのようです。どうやらあの下衆野郎は中尾組の連中にカネを渡し、新垣さんを最初さらうつもりだったんでしょう」


だけど連れ去れたのは朔羅だ。


中尾組の連中は新垣 エリナの顔を知らなかったとみえる。


やることが生ぬるいぜ。


龍崎組だったら、そんなこと絶対ない。


それ程頭が回らない連中で助かったが、中に何人いるのか分からない。