戒はキモ金髪とリコとわいわいしてたし、帰りは平和だったな~
地元の駅に帰る前、皆でエリナを送り届けようと言い出したのは戒。
「帰るまで旅は終わってないぜ?」と戒はニヤリ。
「龍崎くん……」
戒……そうは言ってもきっとエリナのこと心配だったんだろうな。戒はこーみえても優しいし。
「でも龍崎くんと朔羅って今日からバイトじゃなかった?時間は大丈夫なの?」とリコが心配顔。
「夕方からだからまだ大丈夫~」
「ありがと」エリナは何故かあたしの手を握ってきた。
というわけで全員でエリナの家に向かった。
「ここが新垣さんち?すっげぇ可愛いな」と初めてエリナの家を見る千里が物珍しそうにキョロキョロ。
「そんな、普通だよ」
「家の可愛さで比べると、お前の母ちゃんの方が可愛いけどな」と戒は千里を見てにやにや。
「はぁ!?お前!うちのおかんをそうゆう目で見てんのかよ!」
守備範囲広いな。って思ったけどきっと自分のお母さん(鈴音姐さん)と比べてるだけだろうな。
「じゃぁ、ここで」とそれぞれ別れようとしていると
近くで静かなエンジン音が聞こえてきた。
真っ黒な大きなミニバン。叔父貴の車に(最近買い替えた)少し似てる。
その車はまるで死神がゆっくりとこちらに近づいてくるよな気がして少し嫌な気がした。その車はエリナの家の前に来ると、きっちり停車し、後部座席のスライドドアが音を立てて開いた。
すると中から数人の黒いスーツを着た男達がバタバタと降り立ってきて
「何や!」と戒の怒鳴り声と共に
「え!え?」と戸惑っているエリナの腕を引っ張って車に強引に入れようとしている。
「おい!待てよ!何しやがんだ!」エリナと手を繋いでいたあたしがさらに力を込めて腕を掴んで
「どっちが新垣 エリナだ!?」と男たちはちょっと困惑した声をあげながらも「一緒に連れてっちまえ、違った方はどこかへ捨ててけばいいだろ!」と男たちが怒鳴った。
「姐さん!新垣さん!」とキモ金髪と
「朔羅!!エリナっ!」とリコの声が重なった。
戒があたしの背を押して車の中に入れようとしていた男の背中に蹴りを入れ
「何や!お前ら!」と怒鳴り、車の反対側に回ったキョウスケが反対側からスライドドアを開きエリナの腕を掴んで
「新垣さん、こっちへ!」キョウスケの言葉にあたしはエリナの手から手を離し、エリナの背を押した。キョウスケはエリナを支え抱き、向かってきた男たちに回し蹴りを食らわした。
な、何者だ!?昨日の脱黒犯の一味!?いや、こいつらはそれ程強くないが間違いなく筋者だ。



