。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。


「あーあ……あと少しで朔羅とあんなことやこんなこと…」


やっぱ朝からサカってるじゃん。あたしは白い目で戒を睨みつけてやった。


変な夢見てんじゃねぇ!あたしの乙女心を返しやがれっ!


戒も揃ったところで朝食時間になった。


相変わらず椅子には座ったものの戒はゆらゆらと首をゆらしていたが、戒とキョウスケを除く全員は


「うっわ!すっごい!」とイチが作った食事を眺めながら目をキラキラ。


ふわふわとろとろのスクランブルエッグに、ハーブのソーセージ、オシャレな色合いのサラダと野菜スープと、ローストビーフ。バケットやロールパンは焼き立てで小麦の良い香りが香って来る。ジャムも手作りっぽい。


作ったのは本人なのに、イチは今日もヨーグルトだけ。


体型維持の為だと言ってたけど、女優てのは大変だな。


「このローストビーフすっごいおいしい!」とリコが声を上げ


「そう?今度作り方教えてあげるわよ。そんなに大変じゃないから覚えるの簡単よ」


「あ……あはは~嬉しいんですけどあたし料理全然で」


「いいじゃん、教えてもらいなよ。先輩に作ってあげたら?」とエリナが隣でこそっ。


「そっか!先輩も美味しそうに食べてるし」


リコ、現金なヤツ。


朝食を食べ終えてそれぞれ片付けを済ませると、いよいよこの別荘ともお別れ。


最後、管理人さんに鍵を渡してあたしたちは(イチを除いて)彼に駅まで送ってもらい予定していた時間に電車に乗ることになった。


帰りの席順は特に揉めることもなかった。


戒とキョウスケが二人席に座り、向かい合わせた席にリコとキモ金髪。千里はあたしの隣、千里の前にエリナ。キョウスケは発車するなりすぐ腕を組んで首を揺らしていた。イチの相手はよっぽど疲れるのか……まぁあんな感じで毎回喧嘩してたら疲れるよな…それとも昨日も??と妄想していると


「朔羅、チョコ食うか?新垣さんも」と千里が持参してきたちょっと変わったチョコレートをあたしとエリナに手渡してきた。パッケージを開けるとふわりと優しい甘さの香りが優しく香ってきた。


「わ~おいしそう♪ありがと、一ノ瀬くん」とエリナは両掌の上にちょこんと乗せられたチョコレートを眺めて、眩しい程の笑顔。


マ、マドンナスマイル!!


そのスマイルにやられてか千里の顔も赤い。


戒じゃないけど、このチョコレートの様の恋の香りがするのは気のせい??


エリナと千里うまくいくといいな~