撮り終わった写真をカメラで確認するとキョウスケだけ無表情だったが、そのほかはみんないい笑顔。
わぁ!
「現像したら皆に配りますね」とキモ金髪が言って、その後はメインとなる大きな花火も終え全員並んで最後の線香花火をした。
夏の想い出、サイコー!
「きれいだな」戒が言い出し、
「うん♪」とご機嫌に頷くと
「花火もそうだけど、お前も」と言ってあたしの頭をなでなで。
皆が居る前で恥ずかしいけど、やっぱり嬉しい。
でも、線香花火の火種がボトリと落ちる度、何だか寂しい気分になった。
線香花火も終わってしまうと、光が完全に消えてしまいさっきの暗闇が到来した。星空が唯一の光で、コテージから点けっぱなしにしてあった照明がほんの僅かオレンジ色に足元を照らし出しているだけ。
幻想的な空間だった。
このまま時が止まってしまえばいいのに―――
なんてセンチなことを一人で考えてると
「さ、片付けも終わったし帰りましょうか」とキモ金髪が言い出し、
もぉ!もう少し感傷に浸らせろよ!と思ったが、これから順番にまた風呂入って~とか考えるとそうんのろのろしてられねぇな。
何せ明日の朝、出発が早いわけだし。今日は昨日みたいにわいわい喋って出来る時間も少なくなるよな。
というわけであたしたちは、それぞれ終わった花火のゴミなんかを手に別荘に帰った。
そこからリコ、エリナと言う順に風呂に入り最後にあたしが風呂に入り終えると、部屋でエリナがスキンケアをしながら
「はぁ~楽しかったなぁ」とぽつんと一言。
「ねー、はっちゃけたね」
「リコはちゃっかり先輩ともくっついたし?♪」と大きな鏡に向かっていたエリナがベッドに座っていたリコを振り返ってにんまり。
「ちょっ!恥ずかしいからやめて」とリコは顔を赤くして顔を覆う。
そんな仕草のリコはサイコーに可愛いけど、相手があのキモ金髪ってのがなぁ……
キョウスケ&イチも引っ付いたみたいだし、千里とエリナも何だか良い雰囲気だしん??待てよ?あたしと戒ってそれ程進展がないのでは??
でも進展てもな~流石にみんながいるところで……コトに及ぶのは……及んだ奴らはいたがな……
「はー、明日からまたつまんない日々に戻っちゃうのかぁ」とエリナがため息をついた。
「夏休みはまだ残ってるし、うちらエリナのおうちに遊びに行くし、コーチの件が片付けばいっぱい遊べるよ!」とリコがガッツポーズ。そうだよな~……とりあえず淫行コーチ問題を何とかしねぇと新学期も始まったらエリナも登校しないといけないし……
んー、作戦を早めて実行するか。



