花印†blood




「改めてまして。くりす様、わたくしは白羽…杉浦 白羽と申します。そこにいる男はわたくしの兄です」



『えっ…』



「白羽はくりすの一つ下だな」


兄妹…
余り顔が似ていない二人。

だけど、共通している所は瞳の色が“金色”ということ。



「兄様!!くりす様を呼び付けにするなんて…」


そぅ言い怒りをあらわにする白羽。



『あっ別にいいよ。てか、なんで様付け?』



シン…と一瞬静まり返る。

どうしたのか、と緊張が走る。