私は淡い期待を胸にして此処に来た。


もしかしたら……






あの方に会えるかもしれないと。



キョロキョロと辺りを見回すが、目に入るのは真っ暗な夜の世界。



…やっぱり、いないか。



がっくりと肩をおとし、公園を出ようとした。




そのとき


「やはり来たか…来ると思っていたけどな」



今一番聞きたかった…声が響いた。