「貴方は…ちっ……今日はこのくらいにしておくよ。またね~白羽」 ライズ様を見た瞬間、顔色を変えたヤクモ。 流石は、純血のヴァンパイアと言うべきか。 『ありがとうございます、ライズ様。助かりました。今日はマリカ様とご一緒にいらしたのですか?』 「いや、今日は別々に来たよ。マリカは“待ちきれない”って言って先に行ってしまったからね」 それを聞くと、あぁ、マリカ様っぽいなと微笑ましくなった。 ライズ様もクスクス笑っている。