「僕?僕は……
君の血をもらいに来た者だよ」
血…?
何を言っているの?この人は…
『…………』
「本当はね~僕みたいな下級のヴァンパィアは君みたいな娘の血をもらってはいけないのだけど…僕はその匂いに抗えることが出来ないんだ」
尖った歯をちらつかせる少年。
『きっ……吸血鬼!!?』
私が叫んだ瞬間に、もう彼は私の後ろに移動していて…
速すぎて見えなかった。
「それじゃぁ~頂くねぇ」
嫌だ…やだ…嫌!!
心の中で叫んだ瞬間…
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