―バンッ



勢いよく開けた扉。


それと同時に甘い匂いが俺の鼻を刺激した。



部屋中に充満した香り。



「あら、刹那様。少し遅かったようね?もう、ほとんど飲んでしまったわ」



そう言って、血が付いた唇を舐めるマリカ。



『マリカ…お前……くりすを…』