「心配しなくても、死んだりしていないわ。言ったでしょ?禁忌を犯すことはしないって…」 そう言って、一歩、また一歩と私に近づいてくるマリカ。 『こないで!!』 やっと出た声は、これから怒ることを想像してか、それともマリカに恐れてか。 多分、そのどちらともが私の声を震わせか細くする。 「…ふふっ。心配しなくても、わたくしは、これ以上近づかないわ。まだ“わたくしは”ね」 そう意味深に笑った彼女を見て悪寒が走った。