「さぁ、此処から去ろう」



そう言って私に向けられた優しい眼差しに、何か暖かいものが胸に押し迫ってくる。


『はい!!』




私はこの人が愛しい。


…そう感じた。






「フフッ刹那様。私はまだ諦めてませんわ。必ず千華の血を…」


マリカの呟きに気づきもせずに……