『はぁ…』 溜息をつき、月を見上げた、瞬間。 月の色が赤色に染まっているのを見た。 「貴女が…千華?」 そう後ろから声がしたんだ。 振り返ってみると、凄く綺麗な女性が妖艶に笑っていた。 ゾクッと悪寒が走る。 この感じ…彼女は多分人間ではない。 …ヴァンパイアだろうと今までの経験が訴えてる。