小さい頃の記憶だけど、はっきりと覚えてる。


君を見た時、一瞬で心を奪われたこと。


同じクラスで、隣の席で。


私は君に、たくさん話しかけていたと思う。



しつこかったかな…?ごめんね。



だけど、嬉しかったんだよ。



君がその時どう思っていても、笑顔で話してくれる君が。



次からは2度くらい、クラスが離れて。

3年ぶりに話した10歳の頃。


あの頃に戻りたい、本当はそう心が叫んでる。


あの時に伝えていれば、今と状況は違ったのかもしれない。


初めて隣の席になって、君とたくさん話をした。


私が風邪を引いてしまった時、「大丈夫?」と声をかけてくれた。


「お前なら大丈夫」、と声もかけてくれたね。


笑って誤魔化したけど、すごく嬉しかった。


クラスの出し物で、私がお化け屋敷のグループに入った。


君はさりげなく私をあだ名で呼んでくれた。


嬉しくて、舞い上がって。


たくさん笑って、すごく楽しかった。


その次の年も、同じクラスになれたけど。


君は私とあまり話さなくなった。


もうすぐ皆で卒業する学年だし、どきどきしてた。


君は頭が良かったから、別の学校に行っちゃうのかな?なんて。


そんな心配はいらなかったけど…(笑)


卒業直前の3月、君に告白しました。


想いを伝えて、付き合いたかったわけじゃなかった。


君への長年の想いが消えかけてしまっているから、それを無かったことにしたくなくて。


振られる覚悟で君に想いを伝えたよ。





次の日、君からNOの答えをもらった。



安心して、ぽろりと涙が次々と溢れ落ちる。


良かった、ごめんね、ありがとう、さようなら。


ううん、安心の涙じゃなかったかもしれないね。


本当は君に好きでいてほしかったのかもしれない。


だけど、それを君に言えるわけなくて。


次の日からは、ちゃんと友達として。


クラスメイトとして接したの。


もう、好きじゃない。


君なんて、恋愛対象には見えていない。



そうやって、心に嘘をつき続けた。


でもね、すぐに想いなんて消えないんだよ。


だから、君にもう好きなんて言わないから。


心の奥底で閉じ込めておくから。


ずっと、好きでいさせてください。


君が別の子を好きになって、付き合った、なんて知ったら。


泣いちゃうかもしれないね?


その時は「ばか!!」って叫ぶからね…!


今までありがとう。


さようなら、私の恋。



❦ℯꫛᎴ❧