「あれ、結愛ちゃん?」


え···誰?


後ろから声がして振り返ると部活帰りだろう数人の男の子達がいた。


「え、え、え、どうしたの!?」


男の子達は私を見た途端ギョッとして駆け寄ってきた。



え···なんでそんな慌ててるの?


何がなんだかわからなくて首を傾げると。


「結愛ちゃん、なんで泣いてたの···?」


え?私···泣いてる?


頬を触ってみると確かに涙で濡れていた。


私···いつの間に······


「結愛ちゃん、何かあった?」


数人の男の子の中から1人の男の子の言葉に心がドキッとする。