その考えに辿り着いてしまった瞬間。
眩しい光にカッと包まれて、視界が奪われる。
とてつもない勢いの風圧のゴオォッ!という音が聞こえてぶつかると同時に、体が宙に浮いて吹っ飛ばされた。
耳の奥には、尋常ではない大きさの耳鳴りが響いて痛みを伴っている。
「きゃあぁぁーっ!!」
「う、うおぉっ!」
あちこちから無数の悲鳴が聞こえる。
体がドンッ!と何かに叩きつけられ、ガタガタッ!というけたたましい物音や、ガシャーン!とガラスの割れる音が耳に入った。
「い…痛っ…」
身体中に痛みが走る。
堪えて、起き上がろうとするが、痛みでなかなか力が入らない。
何だ…何だ今のは?
目の前が眩しくて何も見えなくなったと思ったら。
今度は爆風に吹き飛ばされて。
恐らく、壁に叩き付けられた。
ようやく開けた視界の向こうには。
(…えっ?…えぇっ?!)
そこは、目を疑う光景になっていた。



