そんな二人の光景を、苦笑いしながらも見守っていると。

生徒の波の中から…彼女の姿を発見する。

俺にとって、特別な…ヤツの姿を。



(あ…)



なずなだ…。



「…おっ。伶士、おはよ」



なずなと目が合って、こっちに気付いた。

いつもの不敵な笑みでこっちにやってくる。



「…おはよう」

「体調良さそうだね?良かった」

「…ああ」



その姿を見ると、嬉しくなって。

まだ見ぬ、もしもの明日に、期待してしまう。



「…ん?何だおまえら?あぁ?」



なずなが急に顔をしかめた。

視線は…椎名先輩と林崎先輩?

あ…。



「…おまえら?何、伶士の周りをうろちょろうろちょろ…また頭かち割るぞコラァ!」

「ひっ!…なずぽよっ!」



またしても、威嚇している。

っつーか、やめろ。

依頼は終わったんだ。

なずなが先輩方を牽制する理由もないだろ。

本当にやめろ。





…でも、なぜか顔を緩ませて笑ってしまう。



この場所で。

笑えることの、幸せ。




「…おまえら、去れぇーっ!!」

「っつーか、いい加減本当にやめろ」





そして、また更に。

これから、見つける。









★★★★★★mission1 eNd★★★★★★★