ご機嫌な笑みを向けられると、今となってはだいぶドキッとさせられてしまう。
「…まだ、本調子じゃないと思うから、明日はしっかり休むんだよ?」
「あ、うん…」
「で、月曜日には学校で」
月曜日には、学校で。
その一言に、ハッと気付かされる。
…あぁ、そうか。
俺達は、これで終わりじゃない。
また、明日があるんだ。
これからが…あるんだ。
そして、目の前に手を差し出される。
「…またね?」
その…あるかもしれかい、これからの未来を、期待して。
その手を重ねて、握手する。
「…ありがとう」
ここは、終わりではなく。
始まりなのかもしれない。
新たなステージへの…スタート。
「ひひっ」と、やんちゃに笑って見せられる。
つられて俺もつい、顔を緩ませてしまった。
手を離したなずなは、荷物を片手に玄関を出る。
だが、振り返ってまた手を振ってくれた。
「伶士、また学校で!」
そして、彼女はこの家を去っていく。
その背中は、目に焼き付いてしまった。
《また、学校で》
俺達に、これからがあると信じて。



