そんな問答を繰り返していると、奥から「ただいまー!」と、テンションの高い声が聞こえる。
兄貴だ。帰ってきた…。
そういや昨日の朝から見かけてない。
どこか泊まってきたな?
「おっ?久々にバーベキューやってんの?」
もちろんこっちに気付いてやってくる。
誰の許可もなく入ってきて、俺の向かい…なずなの隣の席に座った。
…ちっ。兄貴が来た。
しかし、兄貴の登場を俺より歓迎しないヤツが、ここにいた。
「…何だおまえわ!急にノコノコ来やがって!」
「え?」
「私の肉、横取りしに来たんだろがコラァ!やらねーぞ!この結婚詐欺師風ヤロー!」
なずなは兄貴をギロッと睨み付けている。
今すぐ噛み付きそうなぐらい、獣の警戒、威嚇のように。
ガルルル…と、唸りそうなぐらいの勢いだ。
何で?何で?!
急に怒りやがった!
…そんなに、肉を独り占めしたいのか?
すると、兄貴は笑う。
「あははは!俺に肉食べられると思ってんだ?可愛いねー」
「可愛い?そんな褒め殺したその隙に、肉を食おうって魂胆だな?このえげつないヤロー!」



