好きなテレビを一緒に見て。
しっぽりとおでん食って。
まさに、おうちデート状態だ。
恋人同士のイチャイチャ状態…!
でも…なんか。
すごい、良い。
胸が高鳴って止まらないけど。
なんか…安心する。
寝息をたてる、なずなの寝顔が視界に入る。
それは、無防備な普通の女の子の寝顔で。
妖怪とバトルしたり、親父の書斎を襲撃した時のギラギラした感じも、やんちゃなドヤ顔もない。
…こんな、ただの女子高生が、俺の命を妖怪から守ってくれたなんて。
寝顔だけ見てたら、ホント考えられない。
…でもさ?
起きてる時のギラギラ感も、実は…悪くないと思ってる。
その強さで、たくさん助けてもらった。
《全てを…護り通します》
本当に、有言実行。
いろいろあったけど、そのおかげで俺は大事なものを…生活を守ることが出来た。
生活だけじゃない。
命や…心だって。
《おまえ、最っ低だな?》
《…その程度の束縛、私だったら愛を感じるねぇ?》
…俺は、俺でいい。
そんなことを言ってくれたのは、こいつが初めてで。



