また、まったりナレーションが入った。
明日のために、ただ強く前に進む、か…。
愛くるしい上に、ちょっとカッコ良かったぞ。
逞しい勇姿を見られた。
(………)
それは、さっきのこと。
寂しくて、いじけて布団に入っていたことを思い出す。
さっきの俺、またカッコ悪っ。
ペンギンに負けてる…。
そりゃネガ男とも言われるわ。
俺も…変わらないとな。
そんなペンチャンも終わりを迎える頃。
左肩に、こてっと軽い衝撃を感じた。
「………」
まさか…。
恐る恐るその方向に目をやる。
やはり…そこには、俺の肩に頭を預けて沈没しているなずなの姿が。
ペンチャン終了を待たずに、また寝落ちしている。
恐るべし、ペンチャンの魔力。
また…!
なぜ、こいつはいつもこっちに倒れてくるんだ。
なぜ、そっちに倒れない!
よりによって、肩に頭を乗せてこんな密着状態…!
事の状況を知ると、急に顔が熱くなってしまいドキドキして恥ずかしくなってしまう。



