ペンギンを小馬鹿にするでない…!
短い足ながらも、よちよち一生懸命頑張ってるというに…!
ボケ言うな…!
「しかし頑張ってんなー?」
「ガッツがあるんだよ。ガッツ」
「めげないの好きだぜー?しぶとくしがみついて生きる、みたいな?ポジティブだな」
すると、画面上のペンギンは、ずるずる滑りながらもようやく流氷に上がることが出来て。
小走りに仲間の後を追っていく。
集団にようやく追い付き、何もなかったかのように、その中に混じっててくてくと歩いていた。
…しぶとくしがみついた結果だった。
「おーおー。ようやく追い付いたか。何事もなかったかのようにツラッとこいてるわ。ポジ男。強いな」
「ポジ男って…」
「ちなみに伶士はネガ男。ぷぷっ」
「…こら!」
ネガ男…グサッときた。
そんな風に思われてるのはわかっちゃいたけどよ。
ムッとしながら、その続きを見る。
『ーーーペンギンたちは今日も前を向いて歩いていきます。その先には何が待ち受けているのでしょうか?…明日のために、ただ、強く前に進みます』



