「…なずな、本当におまえってヤツは失礼極まりないな。本当に今日は着いてきてよかった。…もっと質問の仕方ってヤツがあるだろ?デリカシーなさすぎる」
鈴代の暴挙に、菩提さんの視線が一層冷たいものになっている。
これ、激おこだろ…。
しかし、その失礼極まりないヤツは、悪びれる様子もない。
「…えー?じゃあ、何て聞けばよいのさ。『あなたは最後いつおヤリになりましたか?』って聞けばいいの?」
「そうじゃない。本当にわからないなら、綾小路先生のところに通ってもらうけど」
「あ、いや、ごめんっ!ごめんなさいっ!あのババアのとこだけはやめてっ!」
「ババア?…本当に通った方がよさそうだ」
…この二人のやり取りが、何かと進行の妨げになっていると思うのは、俺だけだろうか。
鈴代なずなの登場から、俺の心中はざわざわと穏やかじゃないものになっている。
こっちから依頼しておいて何だけど、早く終わってくれないだろうか。
すると、鈴代なずなが「…あっ!」と声をあげた。
「そうだ。そうだそうだ。ヤッたのはそうだ。つい夏休み前だ。そうだ」
…はぁっ?!



