「むふふふふ。どこに仕込んだか教えてあげましょか?」
「…当たり前だ!」
ムキになって返答すると、なずなはいつの間にか顔をこっちに近付けていた。
わっ…!
そして、そっと耳打ちしてくる。
『…パンツの中』
え…。
思わず、自分の下半身を見てしまった。
え…パンツ?
「え。え…ええぇぇっ!」
「むふふ」とイタズラに笑うなずなと自分の下半身を交互に見ながら、雄叫びをあげてしまった。
「…って、おまえ!…おまえええぇぇっ!いつ!…いつ仕込んだぁぁっ!」
「寝てる間に。むふふふふふ」
「えっ!」
寝てる間に?…俺のパンツに?
ま、まさか!ズボン下ろして、パンツも…?!
(………)
その状況を想像すると、考えただけでも赤面モノ…!
ひょっとしてまた、中を見られて…!
「…このっ!…おまえ!」
「…え?何なに?今、手がズボンにかかってるけど、パンツ脱いで確認する気?」
「あ。こ…こらぁぁっ!」
「むふふふふふふ」
無意識に手をかけていたデニムから慌てて手を離す。
そんな様子をも、なずなは笑いを堪え続けていた。



