…それから部屋に戻り、なずなのご要望通り、一緒に刑事モノのドラマの再放送を見る。
「そーさいっかちょーカッコいい。ホシをあげる!なんて」
「…おまえ、ホントにギャルか?」
「ギャルだって刑事モノのドラマ見るわ!」
二人でだらだらだらだら…。
このまったり感…。
なずなのように、刑事モノのドラマが好きなワケではない俺。
そりゃあっという間に眠たくもなる。
ウトウトしてしまう。
「…おっ!…ねえ伶士、今の見た?見た?そーさいっかちょーカッコいい!…って、おまえ、寝てんのかい!」
「…あぁーっ。見た見た。見た」
「テッキトーなことばっか抜かしやがって!この罰当たり!」
ったく。
おまえのワガママに付き合わされてる感満載だぞ?
ホンっトに…。
でも…それも、いいかな。
しかし、本気の眠気が襲ってきた。
体がガクッと揺れる。
「…本気で眠いなら布団入れよ。いいよ。私一人で見るから」
…あぁーっ。
何拗ねてんのよ。
悪かったって。
でも、眠気には勝てずに布団へと潜り込んでしまう。
そして、一気に夢の中へと突入してしまった。



