人の全裸にコメントした挙げ句。

謝罪の一言も出ないのか…!



…ぬおおぉぉっ!



この失礼極まりない女に対して、もう怒りしか出てこない。

手がわなわなと震えている。




「出てけ…」

「はっ…」

「使用人の分際で…出てけえぇぇっ!」

「わ、わわっ!」



ヤツのパーカーのフードを引っ張り上げて後ろの首根っこを掴んで引っ張る。

「ぐえっ!」と、汚い声が聞こえた。

そのまま強引に、入り口に向かってずるずると引きずっていく。



「わわわわ!ち、ちょっと乱暴じゃございませんか!レディに!…ぐぉっ!」

「レディ?…おまえのどこがレディなんだ!ギャルの姿をした図々しいおばちゃんだろが!どこをどう見ても!」

「は?!おばちゃん!レディにおばちゃん!失礼くさっ!何あんた、俺様系なの?」

「…うるせえぇぇっ!黙れえぇぇっ!」

「っつーか、黙れとか使用人の分際でとか!まーよくも言ってくれますわね、お坊っちゃま?!金持ちの息子なんて大体そんなもんだな?平民を上から見下しやがって!」

「っ…」