「いやいや、これは事故ですね?事故」
「事故…!」
「っつーか、そっちもさっさと前隠せばいいじゃん。何うっかりしてんの。それとも見せたいの?そのデカ…」
「…こらああぁぁっ!指差すなああぁぁっ!」
今度は開き直りやがった!
気まずそうな表情だが…鼻で笑って指差しやがった!
この女っ…!
人が先に入ってんのに、わかってて堂々と入ってきやがって!
そして、人の全裸見ておいて、何の恥じらいもなく!
目を覆って逸らすどころか、堂々と見た挙げ句に大きさについてコメントしやがって!
…なんて女だ!
ちょっとぐらいならいい?
…俺だって、家族ならいいさ。忠晴だって別に。
でも、おまえは家族じゃない!
客人…もしくは使用人だろが!
しかも、年頃の女!嫁入り前の女だろが!
だが…。
「まぁー。男のカラダ、減るもんじゃねえし?」
「…んだと、てめええぇぇっ!…気持ちの問題だ!」
「何だよ何だよ。気持ちの問題って。むしろ女相手に『お粗末なもの見せてすみません』って言えないのかい」
…この一言で、怒りはMAXへと達した。



