最初に言葉を発したのは…鈴代なずなだ。



「む…ムキムキ…」



そして、視線を下にずらす。

…あっ!



「…で、デカっ」

「…見るなおまええぇぇっ!」



しまった!あまりにも突然で下を隠すのを忘れていた!

頭に被っていたバスタオルを外し、腰に巻く。

恥ずかしさが込み上げて、それはやがて怒りへと変わっていった。



「…っつーか、おまえ!何で入ってきてんのよ!俺先に入ってんだろが!」



…そして、ぶつける。



だが、ヤツは苦笑いをしながら弁解を始めた。



「い、いやー…。スイッチ入れるぐらいならいいかなーと思って…。あ、すぐに出ようと思ったのよ?ねぇ」

「………」

何だ?その言い訳。

ちょっとぐらいいいじゃん?みたいな。

まるで、田舎によくいる、人んちに勝手に上がり込んでは勝手に冷蔵庫を開けていくおばちゃん風?

見た目はギャルのくせに…おばちゃん風!




「うん。でもまさか、こんな絶好のタイミングでラッキースケベなんてね?うん…」



ラッキースケベ…!



「ラッキー?…逆だろが!」



女の立場で、何?その分析!

驚いた…!