バッバッバッバッ。

俺の足音に被るように

後ろから足音が追いかけてくる。

気になり振り向くと

「先生、早すぎ!
そんなに早く逃げるぐらいなら。
始めっから無視すれば良かったのにぃ~!」と

さっき別れたばかりの藤堂が追いかけて来ていた。

「あれっ?
まだ伝えてない事…………あった??」

呑気に質問する俺に。

「何寝ぼけた事言ってるんですか!
『俺ってモテる~!』何てアホな想像しているから
変な女に捕まるんですよ!
誠先生なんて、呼んでません。
ちょっと考えたら分かりそうなのに…………。
しっかりして下さいよ!」

ポンと背中を叩かれ………

どちらが教師か分からない説教を受けた。

けど…………

なんで藤堂は、俺が困ってるって分かったんだ??

やっぱり…………助けられたんだよなぁ??

分からない事だらけに首を傾げながら

職員室に向かった……………。