「「乾杯。」」

缶ビールを合わせ………

イカとサラミをつまみに…………乾杯をする。

あれから、飲みに行くつもりだった俺に。

「久しぶりにお前ん家に行って良い?」と聞かれ

「藤堂達は、電車だよなぁ?
先生、祥太先生ん家に行くから電車に乗るんだけど。
一緒に行って良いかぁ?
女の子二人だと、痴漢とかも心配だし。」と

俺の返事を待たずに

藤堂達と一緒に帰ることを決めた。

「ヨシッ、行こう。」

二人を連れて、歩き始める誠について慌てて足を進めながら………

『痴漢かぁ~
確かに、飲みに行ってる場合じゃないよな!』と反省した。



そうして、無事下車駅まで藤堂を送り

別れた後は、三人で家まで帰って来た。

「まこちゃん。
祥兄ちゃんの事、ちゃんと見ててよ!
本当に危なっかしくて…………。
いつバレるか、ヒヤヒヤしたんだから!」

ご立腹の和花にグチグチ言われる誠は…………

いい迷惑だと思う。

「ねぇ~和花ちゃん。
ところで、いつまで周りに黙っとくつもり?
ナイショにしてて
バレたら友達失くさない?」

誠は、俺と違い

ナイショにして和花が困る事にならないか心配していた。